除霊と浄霊 霊能者が語る除霊・浄霊とは

霊にとり憑かれたとき

除霊と浄霊のイメージ

いろいろな霊にとり憑かれ、その因縁に侵されたり、悪行に悩んだりしている人は多くなっているようです。不成仏霊の霊障が重なり、身に降りかかっている仕業と考えることができます。その苦悩を和らげるためには、何よりも因縁を取り除き、成仏させてあげなければ解決にはなりません。しかし、その方法は容易なものではなく、熟練した技術と高い霊能力が必要になってきます。

除霊とは?浄霊とは?

人や物にとり憑いた霊を取り去る方法には、大きく分けて2種類の意味合いがあります。つまりそれが、「除霊と浄霊」です。まず除霊ですが、文字通り人や物にとり憑いている悪霊や怨霊などを取り除くことです。しかし、その悪霊や怨霊を完全に除霊しきれなかった場合、霊が恨みを強めて、さまよい続けてしまうのです。そして、再度霊が戻ってしまい、その結果、また人や物にとり憑き人々を苦しめることになりかねません。そのため、浄霊が必要です。霊の恨みや苦しみなどの不安要素を和らげ、清め、もともと行くべき霊界に成仏できるように仕向けてあげることが大切になってきます。つまり、除霊は、悪霊や怨念などを半強制的に取り除くことなのに対して、浄霊は、とり憑いている霊の不浄な部分を清め、災いを止めさせて解決し、行くべき霊界に送ってあげることなのです。

高い能力の霊能者に与えられた特別な力

除霊は、祈祷師霊能者によって方法は異なりますが、高い能力と技術が必要なことなので、修業を積んだ霊能者だからこそできるものです。選ばれた霊能者のみが行うことができるのです。まずは、とり憑いている霊に起因する問題を解決させなければなりません。除霊・浄霊にはいろいろな方法がありますが、霊を説得し浄化させ、霊の持つ悩みや迷い苦しみを排除します。その上で、本来霊があるべき霊界へ導き、浄化させるのです。また、悪い波動を清め、良い波動に変える方法もあります。加持祈祷やお祓いという方法が今も行われていますが、これらにも、高い知識と能力が必要になります。除霊・浄霊は、霊能者が持っている霊能力を最大限発揮した儀式の1つなのです。

自己除霊とは

自己除霊もできるなどとうたい、その方法を示しているものも多く見かけますが、何度も申し上げていますように、そもそも除霊には多くの知識や経験が必要となりますので、なかなか簡単にできるものではありません。霊能者など、特に優れた能力を持つ専門の人に相談することをお薦めします。

実際の除霊・浄霊とは

除霊・浄霊の方法は霊能者によっていろいろありますが、共通して言えることは、強く祈り、信念と思いやりを持って対応することです。まず、実際にどんな悪霊が憑依(ひょうい)しているかの確認をします。ご先祖の霊ならば、何よりもまずご先祖に恩恵の意を表しましょう。身に覚えのない霊ならば、とり憑いている理由を見つけ出してから除霊する必要があります。悪霊になっている原因を知ることが大切なのです。霊が悪さをするのには何らかの理由があり、恨みや苦しみ、悲しみから逃れようともがいている状態なのです。まずは霊の存在に気付き、その苦しみから発せられる声に耳を傾け、理由を聞いてあげることができなければなりません。霊によって起こる災い(霊障)も、悪霊の仕業であることが少なくありません。この世に強い未練を残して亡くなった人の魂や、生前に激しい恨みや憎しみを持ったまま亡くなった魂が、悪霊になってしまうのです。そのため、念術により除霊することもあります。しかし、除霊だけでは、その霊は行き場を探しさまよい、徘徊し続けてしまうのです。元来いるべきところに霊を戻すためには、浄霊が必要なのです。その後で祈祷秘伝法などを駆使し、霊を浄化して霊界へと送り返すのです。

常日頃気を付けて欲しいこと

折角浄霊を行っても、心の浄化の程度次第では、また新たな憑依霊を取りこんでしまう可能性もあります。実際には、そういった例も少なくありません。悪霊や怨念を近づけない、強い心を持つことが必要なのです。それを防ぐためにも、波動の修正が大切になってきます。物事を前向きに考え行動することで、波動のエネルギーの方向が好転します。また、塩を三角錐の形に盛り、玄関や勝手口などに置く盛り塩も、縁起を担ぎ、厄除けや魔除けの意味合いを持ちます。ただし、盛り塩は儀式の1つであり、除霊はできません。しかし、いったん離れた霊が再び近づかないようにする効果は、十分にあるのです。感謝の念や慈悲の心も、波動を良い方向に改善させる方法の1つなのです。そして、常に気を付けておきたいことがあります。1番大切なことは、どんな些細なことであっても、人や物、自然などありとあらゆる事物に感謝の念を持って接することです。思いやりの心を持って接していることで優しさが連鎖し、しまいには自分に戻ってくるのです。おおらかな心を持ち、人や物に憎しみを与えることなく、また他人の憎しみも許し得る心の広さを持つことも必要なのです。慈悲の気持ちを持ち続けて欲しいのです。霊が成仏した時、初めてあなたの魂が安定し、あなたの功徳になるのです。そして、それこそがあなたを守り続けてくれることでしょう。